当サイトでは度々オゾンについて触れてきたが、今回は「オゾン発生器」そのものについて書きたいと思う。
たとえば、消臭や脱臭を考えたとき、一般の人がすぐに頭に思い浮かぶのは(非常に残念なことではあるが)オゾン発生器…ではなく、おそらく「空気清浄機」ではないだろうか。某電気量販店に足を運んでも、売れ筋のオゾン発生器がフロアの一角を占めている…ということはない。代わりに空気清浄機が幅を利かせている。
殺菌や除菌、脱臭その他「清潔」に貢献度が高いのは空気清浄機ではなく、オゾン発生器のほうだが、まだまだ認知度は低そうだ。かといって、今の日本でオゾンが活躍していないわけではない。どちらかという多くの一般の人が気づかないところで生活を支えてくれているのだ。オゾン発生器がどのように活躍しているかについて知ってほしい。
オゾン発生器やオゾン水生成器というものは、「環境問題待ったなし」の今の地球においてなくてはならない存在であるといっても過言ではない。
この話しをすると必ずといっていいほど「オゾンは危険だ」と主張する人たちが一定数いるが、これは勉強不足、知識不足だと指摘せざるを得ない。なぜなら、危険性の本質を理解していないからだ。
いっておくが、この世の中に「危険なもの」はたくさんある。自動車やバイクは便利だが死亡事故は毎日起きているし、病院で処方される薬のおかげで我々の寿命は飛躍的に延びたが、それが原因で副作用が起きたり、死亡することだってある。すべては紙一重、表裏一体なのである。
オゾンの研究を続ける私たちからすれば、自動車やガスコンロ、インターネットなど、多くの人たちの生活を支えている「便利なもの」は少なからず表舞台に立ち、感謝をされているのに、一方、オゾンはどうだろうか。たとえば、蛇口をひねれば、美味しくて安全な水が出るのはオゾン殺菌のおかげだが、一般の人でそのことを理解している人は少ないだろう。私たちとしては、一般の人たちからは見えないところでオゾンが活躍していると、「私たちはちゃんと知っている」と目には見えないオゾンの語りかけている。そういう気持ちで研究しているからこそ、オゾンが将来的に環境問題に大きく貢献すると確信している。
一般の人たちが「オゾン」を知るのは、「オゾン層」もしくは「オゾン発生器」くらいのものだろう。そのオゾン発生器だが、ここ数年で扱う業者や専門家が増えてきた。理由としては、質の向上と業界内であるべき競争が起きた結果、価格も妥当なものになってきたからだろう。これは大変嬉しいことである。消臭や脱臭に関しては、正直、空気清浄機なんて目ではない。そのくらい効果があるのだ。ただし、効果があるだけに使用方法については十分留意されたい。そこだけ気をつければ何も危険なことはない。
農薬を除去するにはオゾン水が一番
最近では、気体としてのオゾンを放出するオゾン発生器だけではなく、なんとオゾン水も同時に生成できる機種もあることから、ここでは、オゾン水のことについても少し触れておこう。
日本では、危険な成分を含む、また成分が多く残留する農薬の販売は禁止されている。よって、農家の方が、正しく農薬を使う限りは、お店で買う農作物は安全だ。しかし、農薬の誤った散布で命を落とす農家の方がいるように、人間がやることに100%はない。
つまり、適量を散布するのであれば安全な農薬を使ったとしても、「適量」を散布するのは人間である。残念ながら、人間は必ず間違いを起こす。「適量」を散布したつもりが、規定量を大幅に超えた農薬量で、それがそのままスーパーや八百屋に出荷される可能性はあるのだ。
それが農家の人のたった一度の間違いだったとしても、万が一自分がその農作物を食べてしまったら、体調を崩したり、深刻な症状になる可能性はある。仮に人生80年生きたとして、「農薬が規定量以上使われ、深刻に汚染された農作物を1度でも食べる確率」は非常に低い。しかし、だからといって無視してよいリスクではない。
では、どのように農作物から農薬を除去するかについてを書いていこう。これには様々な意見があるが、オゾンを熟知している我々からすれば、「オゾン水生成器を使う」ことをおすすめする。では、「何故オゾン水生成器なのか?」について3つの理由をご説明したい。
1.優れた殺菌力
オゾンは酸素の分子が3つくっついた物質で、化学式ではO3という。オゾン層という、地球外からの有害な紫外線を多く吸収する大気の層について、聞いたことがある方は多いと思いますが、そのオゾンです。
オゾン水のオゾンも、オゾン水生成器のオゾンも一緒なので、有害な物質を強力に分解する殺菌力に優れている。オゾン層にいるオゾンは、有害な紫外線を分解しますが、オゾン水に含まれるオゾンは、農薬や有害な物質を、無害な物質に分解している。その殺菌力は非常に強く、東京や大阪の水道局で、上水道、下水道の水の殺菌、消臭に使われているほどだ。
「野菜を洗うときは通常の流水でもOK」という人もいるが、流水には殺菌作用がありませんので、効果は一段落ちるといってよい。
2.成分が残留しない
一般的な酸素は、O2という酸素分子が2つくっついた安定的な物質だが、Oが3つくっついたオゾンは不安定な物質ということになる。「不安定」というのは、水中や大気中にそのままの状態で長くとどまっていることができず、時間が経つと自然に分解して酸素に戻ってしまうということだ。10数分から数十分経過すると、生成したオゾンは全て酸素に戻り、跡形もなくなる。100%残存しないので、「絶対に」安全だとここで言い切れる。
最近では、野菜洗い専用の洗剤が販売されていますが、こうしたものを使うと、洗剤の成分が野菜に残る可能性がある。「農薬を洗い流すつもりで使った洗剤が、野菜に残ってしまった」となると、本末転倒だ。洗剤が人体に良いはずがない。
3.ランニングコストが不要
野菜洗い用洗剤は、通常の洗剤よりかなり高額であり、量もそれほど多くない。つまり、何度も繰り返し購入する必要がある。こうした洗剤は、通常のスーパーではまず販売されていないので、ネットで注文することになる。つまり、高額で少量の洗剤を、ネットで都度注文するという手間と、送ってもらうための送料が追加で必要になる。
これに比べると、オゾン水生成器は一度購入すれば、その後は長く使い続けることができる。オゾンは電気的に発生させるので、コンセントをつなげばすぐに使える。加えて、どのメーカーが販売するオゾン水生成器も消耗する部品はほとんどない(ノーメンテナンスが主流)。初期費用はかかるが、長い目で見れば「お金」と「手間の節約」という両方の点でお得であるといえる。もっとも、意義があるのは環境に大きく貢献するといってもいいだろう。