Marine pollution

結果から先にいってしまえば、海洋汚染・有害物質は濃縮されて人体へと戻ってきます。

海にはさまざまなルートで汚染物質が流れ込んでいます。排水溝からは油や重金属、土壌からは残留農薬、河川からは化学物質や廃棄物。その他にもあげはじめたらキリがありません。

では、それらのものは一体その後、どのような流れでどこに向かっているのかをここでは考えてみたいと思います。海に排出された汚水やゴミに含まれる有害物質は、プランクトンに吸収された後、食物連鎖で魚介類へ、海鳥や大型の魚やクジラへ、それがやがては人間へと生物濃縮のプロセスをたどります。少し話しが逸れますが、最近歯磨き粉で小さなつぶつぶが入ったものがありますが、あれないってしまえば小さなプラスチックです。洗面台から海へ流れ、それをプランクトンに吸収され、やがては先に説明したプロセスをたどり、人間へと戻ってきます。

そこにいたるまでは、大量の魚やアザラシがPCB、DDTといった化学物質による病気で減少したり、ウミガメや海鳥がプラスチックを飲み込んで死んだりしていることをご存知の方も少なくないと思います。また、船底に貝が付着するのを防ぐために使用されていた有機スズ化合物からは貝類にインポセックス個体を発生させる環境ホルモンの害が発生します。

ゴミだらけになった海岸

一方、海岸に目を向けると、漁具、レジンペレット、オイルボール、化学品表示の入ったポリタンクなど、足の踏み場もないほどのゴミに埋もれてしまった海岸が増えています。

ところで、日本でもっとも廃棄物の漂着が多いのはどこかご存じですか?

答えは、長崎の壱岐・対馬です。そこから日本海を北上すると新潟あたりまでは韓国のゴミが増え、さらに北上するとロシアのゴミが増えてきます。「まったく迷惑な話しだ」と思うなかれ、同様に日本からも不法投棄されたゴミが海流に流され、グァムやサイパンなどの海岸を汚染しています。

海岸の砂も、サンオイルやバーベキューの油汚れが染みこんで汚れたり、海岸ゴミを集めて焼却する「浜焼き」によってダイオキシンの危険が発生するなど、多くの問題を抱えています。

1999年に海岸法が改正され、「海岸環境の整備と保全」「公衆の海岸の適正な利用」が盛り込まれましたが、まだまだ守られていない海岸が多いのが現状です。離島などでは清掃管理する人手がないため、文字通りゴミだらけになっているサンゴ礁やマングローブも少なくありません。

海岸の汚染やゴミは、意識して管理していないと、すぐに人間に跳ね返ってきます。例えば、地中海はジブラルタル海峡でしか海外との水の出入りがない閉鎖水域であるため、世界的にみても有数の汚染海峡となっています。海は決して広大無辺の浄化槽ではないことがこのことからも容易に理解できます。

生命の起源は何か?
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