Islam

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国内外の空港や、海外の商業施設などで、「Prayer Room(祈りの部屋、祈祷室)」と書かれた部屋を見たことはありますでしょうか。

日本国内でも、外国人が多く訪れる百貨店で、祈りの部屋が設けられることが増えています。多くの方は、「そもそも知らないし、見たこともない」または、「見かけたことはあるが、入ったことはない」のではないかと思います。ここでは、中がどうなっていて、どのように利用されているか、祈りに必要な環境は何かについてご説明します。

まず、祈りの部屋は通常、建物の中の、混雑した場所から少し離れたところ、または奥まったところにあります。これは、祈りは静寂の中で、外からは行ってくる雑音に紛らわされず行うべきとの考えからです。部屋によっては防音性、遮音性の高いドアを使われていることもあります。

一般的に、祈りの部屋自体がイスラム教徒向けに作られています。信仰心の厚いイスラム教徒は、一日5回の礼拝を行うためです(つまり、他の宗教を信仰している人に比べて祈る回数がダントツに多いのです)。

そして、イスラム教では、偶像崇拝を禁じています。預言者ムハンマド、また唯一神アッラーの銅像などを作ってはいけない、よって祈りの部屋の内装は簡素となります。部屋の床は、座ったり、ひざまずいたりしても痛くないように、柔らかめのじゅうたんが敷かれています。

それと、メッカの方角を示すサインが、多くの場合は天井にあります。基本、それ以外は何もありませんが、部屋によっては、座るのが大変な方向けに、椅子が備えられている部屋もあります。

ただ、祈りの部屋は、「イスラム教徒以外の利用禁止」ではありません。あなたが仏教徒でもキリスト教徒でも、祈りを捧げることができます。いろいろな宗教の人の利用を想定すると、やはり祈りの部屋には特定の宗教色がないほうがよいのです。

多くの人は、ここで5分、10分程度祈りを捧げて、戻っていきます。つまり、外界とは隔絶されて静けさが確保されていて、かつ座っても痛くないような床、そしてメッカの方向を示すサインがあれば、祈りを行うための部屋としての環境は整う、ということになります。もし、あなたが旅行中に、個人的に祈りをささげたい、瞑想したい場面があったら、ぜひ訪れてみてください。

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