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業務用の世界では、最近「電解水」と呼ばれるものが普及してきました。

これは食塩水や塩酸を溶かした水溶液を電気分解することで得られる水です。

電気分解とは、水溶液にプラスとマイナスの電極を浸し、電圧をかけることで科学的に分解するという方法です。食塩や塩酸には塩素が含まれているので、電気分解すると、次亜塩素酸を発生させます。この次亜塩素酸はpHの条件によって性質が異なりますが、殺菌能力を持つことから、殺菌剤としても使われます。

とくに酸性域で強い殺菌能力を発揮できることから、電気分解によって得られた酸性電解水は、殺菌剤としても期待されています。ただし酸性域では、塩素ガスを発生するなどの安定性に問題があります。そこで液体の製剤で流通させるのではなく、使う現場で機械で生成し、その場で速やかに使うという方法が考えられました。この技術は日本発のものでもあり、日本に多くの知見や研究事例が集まっています。

電解水の効果的な使い方

塩素と言うと、次亜塩素酸ナトリウムを想像することが多いので、次亜塩素酸ナトリウムの代わりに使うものとの認識を持たれることがあります。たしかに次亜塩素酸ナトリウムの代替としての役割もあります。しかし、漂白能力は持たないなど、性質の異なる部分もあることを理解することが大切です。

電解水の非常に効果的な使い方としては、洗浄後のすすぎ水として使うことが挙げられます。洗浄剤などで洗浄した後に、通常は水ですすぎ、水分を除去したあとにアルコールなどで殺菌します。

この「すすぎ→水分の除去→アルコール殺菌」の三つの工程をひとつにまとめることができるため、作業性もよくなり、またコスト面でも優位性があります(ただし、機械の購入コストは必要)。

現在、電解水の使い方の研究や検証例がどんどん蓄積されてきているので、正しい使い方でさらに効果を発揮できるシーンも今後増えてくるでしょう。

紫外線を利用した殺菌法

紫外線を利用した殺菌法

紫外線を利用した殺菌法


夏場に、紫外線を浴びて日焼けすることを気にしている人は多いのではないでしょうか。この紫外線を利用した殺菌法は古くから行われており、身近でも結構利用されています。

たとえば、理容室のハサミなどは常に紫外線殺菌装置の中に入っています。紫外線は波長によって、UV-A(315〜400nm)、UV-B(280〜315nm)、UV-C(100〜280nm)に分類されます。殺菌効果が高いのはUV- Cで、中でも波長268nmがもっとも効果が高く、この波長に近い253.7nmを放射する光源を「殺菌プラン」と言います。

ここではとくに食品などの製造現場において、殺菌ランプを利用した事例を紹介しましょう。
製造現場での利用例としてまず挙げられるのが、「空気の殺菌」です。空中に細菌やカビが浮遊していると、この菌が壁や床、機械器具や容器などに付着して、最終的に食品が汚染されてしまいます。

この殺菌に、殺菌ランプが用いられています。紫外線が直接、人に当たると害を及ぼします。そのため、現場にいる人に当たらないよう、高い位置に上向きに殺菌ランプを設置する方式がよく取られます。現場の中の自然な空気の流れを利用し、上昇して運ばれてくる浮遊菌を殺菌します。

環境に優しい殺菌法

殺菌ランプはほかにも、個体表面の殺菌に利用されています。紫外線が直接当たらない個体内部や影となる部分での殺菌効果は期待できませんが、直接紫外線が当たる表面部分の殺菌には非常に有効です。

これを利用して、製造ラインのベルトコンベアの殺菌に利用されたり、食品を充塡する包装資材の殺菌などに利用されます。
もうひとつの利用例が、水の殺菌です。殺菌ランプが組み込まれた水殺菌装置は当初、半導体洗浄用や医療用の人工透析水に利用され、その後、食品の洗浄水、酒の仕込み水などにも用いられるようになっています。紫外線は人に直接当たると害がありますが、比較的安価で環境への影響も少ないことから、幅広い分野で殺菌に利用されています。

「作り貯め」してはならない殺菌剤

使用時に希釈して用いる殺菌剤はたくさんあります。このような殺菌剤を、使用時に毎回毎回希釈するのは面倒くさいので、作り貯めをしたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、殺菌剤によっては作り貯めのしづらいもの、あるいは、作り貯めは避けたほうがよいものがあります。たとえば、「次亜塩素酸ナトリウム製剤」です。次亜塩素酸ナトリウム製剤は、使用時に規定の濃度に希釈して用います。殺菌には、有効塩素濃度が重要な因子となり、有効塩素濃度が低くなると、殺菌効果も下がります。

次亜塩素酸ナトリウムはあまり安定した物質ではないため、有効塩素濃度は時間が経つにつれて減っていきます。また光に当たったり、有機物が混入することによって、有効塩素濃度は著しく下がります。つまり、次亜塩素酸ナトリウム製剤は、希釈液を調整したばかりのときには菌に対して有効ですが、時間が経つにつれて殺菌効果は下がり、また調製した容器にゴミなどが混入していたり、遮光容器でなかった場合には、さらに殺菌効果は下がっていきます。

耐性菌を生み出してしまう可能性もある

また、「陽イオン界面活性剤」のような低度の殺菌剤を主成分として配分した製剤も、希釈して用いるタイプが多くあります。これらの希釈液を作り貯めし、利用しているところをよく見かけます。

しかし、この作り貯めも、危険な要素をはらんでいるのです。低度の殺菌剤は比較的反応が穏やかな上、有機物が混入するとその効果が低下します。そうなると対象物の殺菌は不十分になる可能性があるし、もし、このような状態の希釈液に菌が混入すると、希釈液の中で菌が生き続け、場合によってはその殺菌剤に対する耐性菌を生み出してしまう危険性もあるのです。

このほかにも希釈タイプの殺菌剤はたくさんあります。「作り貯めしても大丈夫」という表記がなければ、リスクを軽減するためにも、基本的には使用時に調製することをおすすめします。

部屋の殺菌に便利なオゾンクルーラー

部屋を殺菌・除菌するときに便利なものがオゾン発生器です。オゾン発生器は空気清浄機よりも除菌及び脱臭能力に長けています。

また、オゾン発生器には有人環境で利用するものと無人環境で利用する製品に分かれます。無人環境で利用するものは、取扱いにも注意が必要で一般家庭ではあまりおすすめしません。少し前までは無人環境で使用する製品ばかりが主でしたが、最近では有人環境で使用する製品も各メーカーから出ていて人気のようです。

口コミやレビューに注意しながらあなたがお好みの商品を選ぶといいでしょう。

Ozonecruller

One thought on “電気分解してできた殺菌水

  1. Pingback: 作業現場での洗浄や殺菌・消毒処理について – GUS Environment Discussion

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